この時期、SEGでは「テストゼミ」なるものに入る。どんなものかというと、3時間半の授業の前半100分でテスト形式に問題を解き、休み時間を挟んで後半に解説をするというもの。そして、答案は授業終了後に提出して次週返却というシステム。毎回4問の構成で、たまに5問中4問を選択という形式になっていた。
まず、第1回。なんと、8点だった!(100点満点中)全く、何も分からなかった。確かに平均点も18点で、低かったわけではあるけれど、トップの人は50点overだったし、ついていけるのだろうか?って不安になった。で、その危機感から今までの大数の日々演を全て見直した!やってないところも流し読みした!1週間数学地獄だった。で、2回目。なんと、クラストップだった(笑)!この差はなんなんだって思ったけど、まぁ兎に角嬉しかったです。その後はクラストップも何回か取り、順調だったように思います。SEGの先生曰く、「東大だったら6問全部を説く必要なんて全くないんですよ。解ける問題があったら1時間かけてもいいから、確実に解き切ってください」と。確かに、それはもっともな話で、僕もテストゼミでは4問中1問は確実に解き切ることを目標にしました。目標点数は50点に設定してやってた。全部で11回のテストゼミだったけど、確実に実力は上がりました。実際最後の回は70点を越してかーなり喜びました。
大数は相変わらず学コンを続けていました。この頃は、学コンをやる人数をやる母集団も大きくなってきたらしく、また質も上がってきたらしく、平均点がとても高くなってきました。僕は名前は2回しか載らなかったけど、粘り強く考えること。そして、一つの問題にいろいろな角度からトライしてみるってコトを学びました。多分、後者が数学力向上っていうのに役立ちました。また、この頃からは、難しい問題(東大とかの過去問)の別解を考えてみるって云う作業もしてました。自分の中では、考えた結果、解けきれる解法が見つからなくても、考える作業が良かったと思います。何に良いかと云うと、ある問題に行き詰まったときに、問題の始めに戻って、違う解き方で進められるようになったということです。これは、言うは易し、行うは難しです。人間、多分最初にこれだっ!って思ったことは頭に強く残り、なかなかそこから抜け出せないし、そのせいで新しい解法が思いつくのを妨げていると思うのです。でも、普段からいろんな別解を考えていると、はじめに戻れるようになるんです。これは、物事を多角的に眺められるようになることとは違います。あくまで、数学の問題だけに限ってです。そりゃぁ、数学の問題をやるだけで人間変わるかって、そんなことは滅多にないでしょう(笑)。
この時期からZ会の通信は、志望校に即したコースになる。僕は東大即応コースのEJを受講。リスニングはないけれど、要約、段落整除、英作文、文法、長文っていう東大おなじみのパターンの問題が送られてきます。この時期に提出したのは確か2,3枚だった。EJは本番直前に固めてやったのだ。それに、英語って、問題を解き終わった瞬間に解答解説を見ないと単語とか定着しないと思う、っていう個人的な思い込みから、旬報(解答解説が載ってる冊子)が送られてから答案を提出することにした。これは、あとから考えても、良い方法だったと思ってる。
英文読解の透視図(研究社)は、読解における構文を解説してある。読解って言っても、下線部和訳における重要な構文や特殊構文の解説などである。僕はこれまで構文を全然やってこなかったので、これをやってみて、なんとなくちょっと変わった気がした。実際、その後センター英語だけ出来るようになった。でも、それまでセンター英語は150点がいいとこだったので、かなり嬉しかった。東大英語は、少しは読むスピードとかもあがってなんとなくは分かるんだけど、どうもいまいち解けない状態が続いた。文章の大意は取れるんだけど設問は答えられない症候群。まぁ、文章の詳細までは読み取れてないだけなんだけど・・
ニュース英語のリスニングは、かなり速く感じられるけど、何回も聞いてこれが聞き取れるようになれば、東大のリスニングはまぁ平気だとおもった。
ていっても、この時期に来たLJで提出したのは9-1(一番初めの号)だけ笑。ちょっと、難しすぎました。
自分の中で、国語で古文漢文はとりあえず、センターでも使うしやっとくか、ってノリで古典文法を始めました。かーなり苦戦したんですけど、修辞法とかめんどっちぃとこを除いて、助動詞、助詞、形容詞、形容動詞みたいな部分はやりました。でも実は、センター前に見直したら全然理解してなかったコトが発覚したんですけどね(笑)。単語も一応やっておこうということで、マドンナ古文単語をやりました。これは、結構すんなり終わりました。しかも、結構定着しました。
数学と共に、SEGはこの時期からテストゼミに入った。いっつも半分くらいしか取れず、平均前後の点数を取っていた。直前に復習しようと思ったけど、難しくて時間がかかるので、全部は復習できなかった。もっと早くから復習していれば・・復習するときは分野別に分けて復習するのが良いかと思った。
夏にSEGで原子物理をやったけど、相対性理論とかの話になっちゃってて、いまいちよく分からなかったので、物理のエッセンスを使って原子の勉強を始めた。実は、本屋でいろんな参考書の原子の分野を立ち読みしまくった。なんでかっていうと、原子って今までの分野となんか異色なイメージを持ってたから。でも、実際は少しの公式を覚えれば、力学の簡単な衝突問題なんで、そんな恐れる分野ではなかった。で、結局良いのが見つからず、友達に物理のエッセンスを借りて原子の分野だけやってみた。量もとても少なく、4時間足らずで終わって、結構理解できた気がした。物理のエッセンスは結構良かったと思った。でも、簡単なことしか書いてなかったので、そのあとは難系の原子の分野をやった(例題のみ)けど、原子って触りしかやらないから簡単な問題しか作れないらしく、他分野より簡単に思えた。多分、原子は入りにくいけど、入ってしまえば楽勝な分野なんだと思う。でも、式変形とかをたくさん実行しなければならず、式変形の仕方も、早くできるものを自分で見つけておくことが良いと思った。熱力学は、SEGの講師が3日で終わるって言ってたし、難系を3日で終わらせて完結。波動は位相差ってのを理解できれば、覚えることはほとんどなく、難系の問題を何回か解いて終わらせた。
Z会も、CJ、QCAを取っていたのですが、共に基本を終わらせてから取り組もうってことにしてためておきました。
有機化学演習(駿台文庫)は、有機化学のイロハ辺りが学べて良かった。レベルも高くないし、ちょっとくらいなら有機知ってる僕くらいのレベルだったらちょうど良かったかなと。例題&練習問題を3回くらい繰り返すとけっこう定着する。そんなに時間はかかりません。友達も、これはすぐ終わる、って言ってたので。。そんなに難しいレベルの問題はないんだけど、これをやると東大の有機って結構解けるようになる。実際、東大化学で有機は簡単な感じを受けるし(あんま見慣れない問題が出ない)。有機化学演習を始めたのは、東大実戦と即応オープンが終わった辺り。
原点からの化学シリーズ 無機化学(駿台文庫)は、原点からのって書いてあるだけあって、1から解説されてる。でも、僕は無機はこれをやってから、直前に演習をやっただけだった。無機って、暗記ってイメージがかなり強いけど、これを読むと無機ってそんな覚えなくても解けるんだ!って分かり、ちょっと無機が楽しくなった。原点無機を始めたのは、有機化学演習が終わった直後。
とは言っても、この時期は夜遅くまで勉強することもなく、多分1日平均の勉強時間は5時間くらいだと思う。ちょっとずつだけど、力がついてきたっていう手ごたえはあった。
秋は、全国模試を2つと東大模試を3つ受けました。
いつ受けたか覚えてないけど、確か9月の夏休み明けだったような気がします。
科目 | 得点 / 満点 | 偏差値 | 全国順位 |
---|---|---|---|
英語 | 98 / 200 | 61.3 | 46066 / 320149 |
数学 | 131 / 200 | 65.7 | 6490 / 101677 |
国語 | 58 / 200 | 37.0 | 152807 / 167839 |
物理 | 75 / 100 | 72.0 | 2086 / 78620 |
化学 | 58 / 100 | 61.3 | 14687 / 102998 |
大学・学科 | 総志望席次 | 判定評価 |
---|---|---|
東大理1前期 | 2232 / 3259 | E : 20%以下 |
東大理1後期 | 591 / 1306 | C : 50%以上 |
すごいデカイ母集団だと思いました。30万人も集めるなんて、河合恐るべし。でも、採点は超テキトーです… 数学残り5分で大問1つ残ってて、行列のn乗っていうありがちな話題で、ごちゃごちゃしてる問題だったけど、固有値二つ聞いてるのは見え見えだったので、「明らかに固有値なので」って書いたら、丸だったとかいう。結構面白かった、てか面白いとかいう問題でもない。にしても、国語がパラダイスすぎる。因みに、国語の校内偏差値は28.1。何故か校内でも下に1人いるっていうのがまた笑えたけど(笑い事ではない)、あまり深刻になれなかったことの方が問題。。
科目 | 得点 / 満点 | 偏差値 | 全国順位 |
---|---|---|---|
英語 | 85 / 200 | 51.0 | 9204 / 20567 |
数学 | 49 / 200 | 48.4 | 10711 / 20738 |
国語 | 69 / 200 | 44.7 | 6625 / 9378 |
物理 | 64 / 100 | 75.0 | 220 / 13468 |
化学 | 45 / 100 | 51.1 | 8200 / 18906 |
集計科目 | 得点 / 配点 | 偏差値 | 全国順位 |
---|---|---|---|
英数国理 | 331 / 800 | 50.6 | 4402 / 9204 |
英数国 | 203 / 600 | 46.1 | 5956 / 9283 |
英数理 | 262 / 600 | 54.7 | 6379 / 20225 |
で、何故か志望大学を一つもマークしてなかった… 1時間目に遅刻してきて非常にモチベーションが低かったので、めんどくさくてマークをあとでしようと思って忘れたのか、意図的にマークし忘れたのかは、ここには書かない。。数学が悪かったのは、いいわけ臭いけど、1問を解き切るって言う東大数学病のせいってことにしといたー、チャラい。でも、ホントは解ける問題を解き切り、ダメっぽい問題は捨てるって言うのが正しい姿勢なので、解けない問題を頑張ってたのは相当ダメダメなんだよね・・春に比べると母集団に占める自分の位置が相当低下してる、ヤバイ。国語はいいとしても、英語と化学がそろそろまずいか?ても、化学はまだやってないしっていう安心感があったから、そんなに深刻には考えなかった。ちょっと、危険な思想だったね、実は。
科目 | 得点 | 偏差値 | 順位 |
---|---|---|---|
英語 | 45 | 48.9 | 2492 / 4835 |
数学 | 53 | 56.3 | 1174 / 4862 |
国語 | 41 | 51.0 | 2173 / 4843 |
物理 | 26 | 56.6 | 927 / 3969 |
化学 | 7 | 40.7 | 3782 / 4786 |
3教科 | 139 | 53.6 | 1714 / 4903 |
4教科 | 172 | 52.2 | 1977 / 4903 |
科類 | 判定 | 順位 |
---|---|---|
理科一類 | C | 1190 / 第一志望 |
理科二類 | C | 463 / 第一志望 |
国語は平均点が高かった。古典がとても簡単だったからだ。これくらい簡単だと、あまり落とすことはないだろうと思った。そして、他の人もそんな落とさないだろうと思った。古典の合計は26点だったから、どんなに出来てる人とでも14点しか差がつかないわけで、本番でもこれくらいの問題が出てくれると助かる。因みに現代文は15点だった。これは平均を切っているけど、現代文の採点は本番では実は甘いんじゃないかって噂もあり、あんま差がつかない気がしていた(この時点で)。で、物理が悪い。なんでこんなに悪いのかって言うと、夏にやったはずの電磁気で全然点が取れてなかったから。これはちょっとショックだったので、東大実戦までの1週間、電磁気を重点的に復習しようと思った。
科目 | 得点 | 偏差値 | 順位 |
---|---|---|---|
英語 | 63 | 52.5 | 2091 / 5378 |
数学 | 46 | 50.6 | 2363 / 5437 |
国語 | 23 | 40.8 | 4401 / 5415 |
物理 | 35 | 73.2 | 82 / 4454 |
化学 | 12 | 43.6 | 3690 / 5325 |
3教科 | 132 | 48.9 | 2834 / 5328 |
4教科 | 179 | 51.9 | 2201 / 5316 |
科類 | 判定 | 順位 |
---|---|---|
理科一類 | C | 1255 / 第一志望 |
理科二類 | C | 533 / 第一志望 |
物理が良かったのは、夏休みの成果の現れだと思った(てか、そういうことにした)。国語は別に悪くてもいいと思っていたが、平均点は31.2もあるわけであり、理系国語の易しさを考えると、あまりにも出来ないのはかなり差を開けられてしまうということ。せめて、古文漢文あわせて20点は確実に取れる実力をつければ、国語でそんなに差をつけられずにすむと思った。東大古典はセンターより簡単なので、冬センター前に国語をたくさんやろうと思った。
科目 | 得点 | 偏差値 | 順位 |
---|---|---|---|
英語 | 56 | 45.2 | 3451 / 5097 |
数学 | 71 | 61.7 | 409 / 3250 |
国語 | 49 | 55.8 | 886 / 3228 |
物理 | 46 | 65.5 | 191 / 3157 |
化学 | 24 | 53.0 | 1092 / 3157 |
4教科 | 246 | 59.2 | 554 / 3104 |
科類 | 判定 | 順位 |
---|---|---|
理科一類 | B | 289 / 1838 |
理科二類 | B | 多分約95位 |
初めてB判定という判定が出た、ってのでかなり嬉しかった。まず、数学と物理が順調である。英語が出来ないのはいいとして、国語が予想外に出来ている。これは多分漢文20点(満点!!)が効いたんだと思う。本番ではそんなうまくはいかないだろうと思いつつ、文章が完璧に分かれば満点ももらえるって云うのは本番も変わらないと思った。逆に古文が5点だったのはちょっと反省の種である。本番は35点は行けばよいと思う。英語が悪かったのは、いつも出来てる英作文が半分しか点をもらえなかったからだと思う。全体としてみれば読解系の点数の方が明らかに低いのだけど、入試は得意な部分で点を稼がなくてはいけないから、英作文で7割以上は稼がなくてはいけないなと思った。物理はやたら簡単だったけど、力学で8点しか取れなかったのが痛い。いつもはこの逆なんだけど。化学は勉強した有機がそのまま点数に結びついてて16点取れた。理論2点ってのは、これから上がるのだろうか?数学は採点がよぅわからん、テキトーだった。