国際運転免許証のフォーマットは世界共通だった

国際運転免許証は紙が厚手でパスポートより大きく、パスポートケースに収まらないので持ち運びに不便と感じています。

国際運転免許証の有効期限はたったの1年なので、1年間のためだけのドキュメントにしては少し大げさな…🧐 と思っていましたが、どうやら全世界で共通のフォーマットを使っているようで、簡単には変更出来ないもののようですね。

参考で、国際運転免許証を持ち運ぶのにパスポートケースに入れているという話をしましたが、パスポートケースについては下記の記事で書いています。

パスポートだけは丁寧に扱うべき
パスポートは折れ曲がったり濡れたりするとかなり厄介なことになるので、ケースに入れて持ち運ぶのがベターです。何を基準に選ぶと良いのか、個人的なポイントを紹介します。

国際運転免許証とは

英語では International Driving Permit (IDP) と表記され、運転免許証を国外でも有効にするためのドキュメントです。

国際運転免許証については、1926年にパリの国際会議で初めて言及され、1949年のジュネーヴでの交通条約と、1968年のウィーンでの交通条約によって定められているようです。

日本政府はジュネーヴでの交通条約しか締結していないです。日本の免許証があれば、その条約に締結している国内で運転することが出来ます。逆に、他国の運転免許証で日本で運転する事もできます。

このため、1968年の条約にしか締結していない国(ドイツやスイス等)では本来運転出来ないようなのですが、二国間で取り決めた翻訳文によって運転が出来るようにする運用をしているようです。

フォーマット

ROC-MOTC International Driving Permit 2006-03-20.jpg
By Ywang.tw – Own work, Public Domain, Link

上記は Wikipedia に掲載されている台湾の IDP です。インターネットでみた限り、表記は多少異なっても、台紙や表記のレイアウトはアメリカ等でも同じフォーマットのようでした。

取得方法

国際運転免許証は、運転免許証を持っている人なら警察署に行って手数料を支払うだけで取得できます。運転免許証の更新手続きを行えるところなら、恐らくどこでも発行してくれると思います。事前に電話すれば教えてくれます。

2021年6月現在、東京都での手数料は2,350円のようです。他に写真が必要ですが、警察署にいけば機械が設置されているはずです。

とりあえず、東南アジアに旅行に行くなら使うか不明でも取得しておいて損はないと思います。スクーターが1日数百円で借りられるので、近距離で散策したいなと思ったときには便利です。

有効期限

有効期限は1年間です。延長手続きは出来ないので、失効したら再度新規発行する必要があります。

日本国外で発行することは出来ないので、切れそうなタイミングで出国する時は、一旦返納して新しい国際運転免許証を取り直すのが良いです。

国際運転免許証は長期滞在のものではないので、1年以上特定の国に滞在する場合は、国際運転免許証を使い続けることは許されていない国もあります。そのような国では、現地の免許証を取得する必要があります。

といっても、ゼロから学校に通ってというわけではなく、日本の免許証を持って手続きと簡単な講習を受けるだけで発行が出来たりします。国によって異なるので、どういうパターンがあるのかはよく知らないですが。

海外で運転するなら

観光地だと、スクーターが安くレンタル出来るので気軽に乗れるところが多いです。大抵は、身分証があれば貸し出してくれて特に免許証のチェックはされなかったりします。

ただ、実際は国際運転免許証を持っていない状態で運転すると無免許運転になります。ほとんどの人が気にしてないですが、観光地だと結構警察が取り締まりをやっていたりするので、国際運転免許証なしで運転するのはやめたほうがよいです。

海外の警察は、大体その場で罰金を要求してきて、支払うと警官のポケットに入って通してもらえるというのが相場のようですが😅 外国人相手だけではなく現地の人にも同じ対応ですが、要求される金額が異なるとか。

逆に考えると、海外だと結構飲酒運転の車が走ってると思っておいたほうが良いです。飲酒運転で捕まっても警官にお金を払ったら逃してもらえたりするわけなので😥
自分が運転する場合もそうですが、道を歩いているときでも飲酒運転の車かも?と思って安全を心がけたほうが良いです。

日本の道路交通法はかなり歩行者に配慮されていて、横断歩道でも歩行者が優先だったり、色々と念入りな確認が要求されていたりします。が、そんな国はあまりなく、基本的には歩行者がいても止まってくれたりはしません。唯一、ドバイでは日本並に歩行者を優先して止まってくれる印象でした。


国際運転免許証はかさばって邪魔だけど、気軽に取得できるので、海外行くときは常に持っていくのがおすすめです👍