VPN といったら基本的には、安全にインターネットにつなぐ、プライベートネットワークに外部から参加する、自分の接続元IPアドレスを特定のネットワークにする、等が一般的な目的だと思います。
様々な国で仕事をしてみた結果、VPN は無いと困る類のものになりました。さらに、VPNのサービスも複数契約しておくべき、という結論になりました。
VPNにお金をかける価値があると思う理由と、使ってるサービスを紹介します。
必要な理由
まず、ホテル、空港、カフェ等で VPN なしでは Wi-Fi につなぎたくないので、基本的に外のネットワークにつなぐときは VPN 必須です。繋ぎっぱなしで問題ありません。通信速度は落ちますが、安全性に比べたら大した犠牲ではありません。
次に、国によって見られないサイトがたまにあって困ることがあるのですが、 VPN を使ってアクセス元を他の国にすることで見られるようになります。
同様に、国によっては特定サービスやプロトコルの通信が行えないことがあります。特にオンラインミーティングで使う類のビデオ、通話、メッセージング系のアプリケーションや SSH 等が使えないと致命的です。VPN を使えば基本的に使えるようになります。
さらに、特殊なネットワークの Wi-Fi で特定の VPN プロトコルがブロックされていたり、特定のVPNサービスの通信がうまく行えなかったり、等の現象にも出くわしました。あと、 NordVPN など有名な VPN だと過去にそのIPアドレスで悪い事をしてブロックされた等があったりして、VPNにつないでいるために何故かつながらない、等の現象もありました。
このため、VPN サービスは1つのみではなく複数つながるようにしておくとより安全・安心です。常に契約しておかなくても、候補をメモしておいて必要な時にすぐ契約して使えるようにしておくのが良いかもしれません。僕は独立した4個の接続先を切り替えながら使っています。これは過剰かもしれませんが😅
ちなみに、法律で VPN の使用が禁止されている国もあるのでそのあたりはご注意ください。ここでは特に言及しません。
あるとトクする理由
あと旅行ハックとして、VPNを上手く使うことでコストを下げることが出来たりもします。そのうち書く、かもしれません。
- 航空券が安く買える
- ホテルが安く予約できる
売る側がダイナミックプライシングしてるので、買う側にも安い条件で買う権利はあります😎
使ってるVPNサービス
様々比較した結果オススメというわけではないですが、使ってて特に大きな問題が出てないので2つ紹介しておきます。
どちらも日本サーバがあるので、日本国内在住の方にもオススメです。どちらも無料で試せるので、使ってみて問題ないか決めてから支払いを開始出来ます。
2つは NordVPN と Private Channel なのですが、この2つを組み合わせると手持ちの通信方式の種類を増やせるので、繋がらない確率をかなり減らすことが可能です。
NordVPN
長所
- 様々な国にサーバがある👍🏻 (自分のIPアドレスを様々な国に設定できる)
- クライアントアプリ上で簡単に接続先を変更できる。
- プロトコルは IKEv2, OpenVPN, NordLynx が使える。(IKEv2 はモバイルでも安定して接続できると言われている)
- Windows, Mac, iOS, Android 全てに対応している。
- 30日間の返金保証
短所
- クライアントアプリの動作が重くなることがよくある。
- クライアントアプリのセッションが頻繁に切れて再ログインを要求される。
- 短期間の利用だと割高。(1ヶ月 -> $11.95/月, 1年->$6.99/月)
価格
- 3年プラン : $3.49/月
- 2年プラン: $4.99/月
- 1年プラン: $6.99/月
- 1ヶ月プラン: $11.95/月
公式サイト : NordVPN
Private Tunnel
長所
- 短期の利用でも安価。(1ヶ月 -> $6/月, 1年->$3/月)
- クライアントソフトがシンプルで動作が軽い👍🏻
- プロトコルは OpenVPN, HTTP Proxy, OBFS Proxy が使える。(NordVPN と組み合わせると 2つプロトコルが増える)
- Windows, Mac, iOS, Android 全てに対応している。
- 7日間の無料トライアル
短所
- サーバが存在するロケーションがあまり多くない (日本は入ってます)
価格
- 1年プラン: $3/月
- 1ヶ月プラン: $6/月
公式サイト : Private Tunnel
NordVPN の方が高機能なのですが、クライアントアプリが不必要に凝ったUIで動作が重かったり、セッションが頻繁に切れたり (仮にアカウントが乗っ取られてもユーザは全く困らないのに!) でイマイチなので、接続先は少ないものの一瞬で繋がる Private Tunnel の方を使うことが多いです。
日本ではブロックされてるサービス等はあまり聞かないので、日本国内で使うならば安くて速いという基準で選んで問題ないと思います🔑