ウィスラーを出発して、カナディアンロッキー方面へ進む。道自体があまりないのだけれども、ナビもないし電波もない。割とテキトウに進んでいたら、道が行き止まりになって、道の終点にある町についてしまった。犬の散歩している人に聞いたら、この先は行けないよって。往復1時間くらい迷っていたみたい。でも、とても静かで綺麗な湖だった。こんな町に住めたらなぁ。
気を取り直して、目的地を目指す。途中でフェスやっていた。カナダではテント張ってるのは割と普通なことなので、この辺はキャンプするところなのかーと思ってたらステージがあった感じ。当日ではなかったようで、渋滞してなくて良かった。
この辺りから、周りは山と川と湖という感じで、とにかく気持ち良い。空気はずっと最高に綺麗だ。景色が広大すぎるのと、道が単調すぎるので、車が良さそう。バイクも気持ち良いだろうけれども、道に飽きそう。
湖とかかなりたくさんあるのに、どこでもキャンプ出来るようになってる。あと、標識として机のマークがよく出ていて、それはBBQする場所を表していることが途中で分かった。みんな机にコンロ置いてBBQしてる。どんな山奥でも。カヌーが上に積んである車も多いし、最もメジャーなアクティビティがアウトドアって言ってたけれど、こんなにキャンプ出来る場所がたくさんあるなら来たくなりそう。アウトドアに限らないけれども、混んだ場所はそれだけで気が滅入るので、場所がたくさんあって混み合わないってのは素晴らしいことだ。キャンプ場と言っても、何か気の利いた設備があるわけでもないし(トイレくらい?)、ゴミは持ち帰りしかないみたいなので、たくさん作っても運営に困ることがないんだと思う。
こっちの湖は、水がエメラルドグリーンで綺麗。日本でもこういう色の所はあるけれど、こっちではエメラルドグリーンと言ったら湖の色、って答えるくらいこういう色が一般的みたいだ。写真だとコントラストが低くて見えづらいけれど、奥の方に氷河が見える。非現実的な感じでゾクッとした。
ひたすら山道を走る。ずっと湖沿いとかの道もあって、気持ちよい。写真を拡大すると見えるくらいだけど、湖沿いに鉄道が走ってる。多分、これはバンフ辺りまで行く高級な列車や、貨物列車が走るところ。こっちの貨物列車って、日本からするとありえないくらい長くて、1編成で2km以上あるのが普通みたい。調べたら2500m弱が一般的な長さだそうだ。並行して走ってると、どこまで行っても貨物がある感じ。歩いていても、貨物列車来たなと思ってもなかなか終わらない。法律的な制限はないみたい。でも、こんな長い貨物列車なので、おそらく山の中では複線ですれ違う区間も作れないだろうし、本数はかなり少ない。逆に、本数を少なくするために長くしているのかな?町自体も少ないからな。
町自体が少ないといえば、ご飯を食べる場所に困る。地図を見ると、小さな街はちょこちょこあるのだけれど、モーテル + ガソリンスタンド + コンビニ + ファーストフード店 + 住宅 みたいなミニマムな街が多い。その中でも大きめな町があったらご飯やさんを探す感じ。Lillooet っていう町でギリシャ料理食べた。日本だとあまり見かけないけれど、ブリティッシュコロンビア州はギリシャ料理のレストランがかなりメジャー。レストランといえば、のんびりしていてウェイターを呼ぶことはあまりしないみたいで、基本待ってるものらしい。15分とか。料理ものんびりしてて、基本誰も急ごうとしない感じがすごい。1人で来たら待ってる間に寝そうだ。
ずっと山道を走って、Kamloops Lake に到着。地図で見ると川の一部っぽくも見えたけれど、やっぱり行ってみると湖だった。長さも30kmくらいあるっぽいし。しかし、水がこんなに豊富でも、全然植物が生えないものなのだね。
Kamloops は大きい街だったから、ここに泊まってのんびり散策でもしようかとも思ったけど、まだ明るいからもう少し先まで走ってみた。
Clearwater っていう街があって、道を外れて山の方に行くと滝が幾つかあるっぽかったので、その日はそこに泊まって朝に滝へ行こうということになった。この町も本当に小さくて、モーテルとガソリンスタンドとコンビニと、レストランが3個くらい。モーテルにはプールがあって、気温は15℃くらいだったのに、ワイワイ遊んでるいかついお兄ちゃん達がいた。めっちゃ寒そう。
夜はステーキ屋さんでステーキを食べた。