2011年8月14日から1週間、北海道へバイクで旅行してきました。先日、新しいバイクを買ったので、CB400SF vtec spec3 は、このツーリングが最後です。北海道は、幼稚園の頃に家族とおばあちゃんと一緒に行ったことがあって、今回は2回目。その時は、カートレインという車が積める列車があって、それに車を積んで夜行列車で北海道まで行きました。
東京から行く方法を調べたら、「大洗まで走って、大洗から苫小牧までフェリー」もしくは「青森まで走って、青森から函館までフェリー」のどちらかが良さそうだったのだけど、去年青森に行った時、青森に行くだけでかなり疲れた思い出があるので、フェリーの方が楽そうかなー、と思ってフェリーで行くことにした。予約は7/21にしたんだけど、前日の8/13発は既に満席だったりして、結構早めに埋まってしまうのかも。初めてなので、エコノミーで予約した。フェリーは大洗から苫小牧まで19時間かかって、今回予約したのは18:30発の便なので、苫小牧に着くのは13:30の予定。1日2便で、もう一つは1:45発で19:45着。今気づいたけど、深夜便の方が1時間はやいのだね。
1日目 8/14
17:30までに乗船手続きを終わらせるように。ということなので、14時ちょい過ぎくらいの東京を出発。下道で行こうと思ってたけど、あまりに暑いんで、首都高->常磐道->北関東道 と高速を通って、2時間くらいで大洗港に到着。
さすがにバイクたくさんいて、列の後ろにつけて駐車。手続きを終えてしばらくフェリーターミナルをぶらぶらしてると、乗船時間が近づいてきたのでバイクに戻る。トレーラーとかトラックから乗船が始まって、多分次にバイクでその次に乗用車だったのかな?中に入って停めると、バイクを縄で固定されて、必要な荷物を持って客室へ。今回は、リュックサックとタンクバッグだけだったので、タンクバッグは放置して、リュックサックだけ船内に持ち込んだ。
エコノミールーム自体は広いのだけど、見たことのないような狭い幅の布団(60cm幅くらい?)が置いてあって、席指定になってるので、自分のスペース辺りに荷物を置いて布団を敷く。プライベートスペースはかなり狭いし、隣の人がすぐ横にいるので落ち着かないっていうレベルじゃない。アイマスクと耳栓持ってきてよかったかなー。ネットに、動きやすい格好とサンダルは必須。みたいに書いてあったので、用意してきて正解だったかも。
いつのまにか出港してた。
ご飯は食堂もあるけど、結構混んでたので、売店でパンとカップヌードル食べて、20時頃に就寝。中には大浴場もあるけど、朝入ることにした。23時頃に目覚めたので、しばらく共用スペースで本読んだりデッキに出たり、寝たり、を繰り返してるうちに朝になる。あんま眠れないかな… 日の出見たかったけど、その時間は爆睡してて見逃したー。大浴場に入って、朝ご飯はパンだけ食べて、13時40分頃に到着。出るのも順々に出るので、割と時間かかる。船の途中で雨降ってるときもあったけど、苫小牧は曇りで助かった。
2日目 8/15
降り立った北海道!とりあえず、すごく涼しい。苫小牧出てすぐの辺りは、港に近いだけあって片道4,5車線くらいだったけど、その辺りだけだったかな。港の辺りでなんか食べてこうかと思ったけど、走ってれば何かあるかなとおもって、東に向かって山道を走って、襟裳岬方面を目指すことにした。
県道80号71号の辺りを通ってみたら、車もほとんどいなくて、信号も全くなくて、すごく楽しい道だったー。途中は、山と牧場ばっかりだったよ。
再び海に出てきて、あとはひたすら海沿いを走って襟裳岬を目指した。やはり海沿いも信号ほとんどなくて、18時頃に襟裳岬に到着した。襟裳岬の近くは霧がすごすぎて、走るのが怖いレベル><
しばらく歩いてたら、急に霧が晴れたw
襟裳岬は、日高山脈の端っこにあたるらしくて、末端は60mの崖になっててすごい眺め。
駐車場の横に食堂があったので、ここでうにいくら丼を食べました!おいしい!
食べ終わったら、日没して暗くなってた。宿の予約は一切とってないので、更に海沿いを走って宿を探すことにした。
海沿いの道は黄金道路という道で、道路を作るのに黄金を敷き詰めるくらいお金がかかったという理由で、そのような名前になっているらしい。走ってみると、確かによく道作れたなっていう感じで、トンネルと覆道ばかりで相当暗いの… 怖すぎておしっこ漏らしそうになった。海沿いの覆道は、昼間は日が差し込んで明るいんだろうけど、夜はライトがついてないので真っ暗なトンネルに等しい>< 右を見たら海で、左を見たら山で、とにかく暗いの怖いのだよ…
あと、トンネル内が結構寒くて、えりも黄金トンネルっていう道内一長いトンネルは、中恐らく10℃を下回ってて冬みたいだった… あまりに寒かったんだけど、出る直前に外の生暖かい空気を浴びて、一瞬でバイクが結露して、シールドが真っ白で何も見えなくなった!慌ててシールドあげて、トンネル出て広いところで止まって、ヘルメットとミラー拭いたよ。バイクは、雨の中を通ってきたのか、ってくらい水浸しになってた。なかなか体験出来ることではないけど、止まってると更に怖いのよね。まさに肝だめしって感じ。
虫はつきものだけど、今まで経験した虫って割と小さめの虫が多かったけど、あの辺りは大きな蛾が多かった。4,5cmくらい?たまに町があって街灯があるのだけど、結構恐ろしい数の蛾がいてびびる。色々と走ったけど、蛾が多かったのはあの辺りの特徴かも。何か、エサが多かったりするのだろうか?
全く知らない車でも、後ろか前にいれば、暗い道ってそんなに怖くはないのだけど、全く車がいなかったので、町で待機して、車が来たらついてくことにした。途中まで来たら、「帯広」って出てて、知ってる地名!と思って、帯広方面へひたすら進む。
途中から、帯広・広尾自動車道を走ってたら、ゲリラ豪雨に襲われた>< 自動車専用道路で駐停車出来なかったから、そのまま濡れて帯広市街に到着。もう何もかも濡れて悲惨なことに。ビジネスホテルがあったから、そこで1日目終了。結構バイクが下にとまっててすごかった。駅前でお祭りやってたけど、びしょびしょすぎて着てく服がなかったので、露天風呂に入ってまったりして就寝。
3日目 8/16
7時頃に起床して、シャワー浴びて出発。今日は、阿寒湖、摩周湖、屈斜路湖辺りの湖が見たかったので、そっち方面を目指す。昨日から雨が降り続いてて、雨の出発になった。
帯広から道東自動車道が阿寒湖方面に走ってるので、それを使うことに。終点の足寄まで走る。あしょろって読むんだね。途中のICも、ローマ字振ってあるけど、読みが難しいのであった。
雨だけあって気温が低くて寒かったので、足寄降りてすぐの辺りにおそば屋さんに入った。お店の娘さんみたいな小さい女の子2人で接客してくれて可愛かった。なににするーなににするー?とか、横でずっと言ってた。山菜そばを食べました。
食べ終えたら、雨がすごく強くなってた… 少女は、窓からありがとうございましたー。とか手を振ってくれてテンションが上がったので、頑張って阿寒湖を目指す。ずっと、前を自衛隊の車が走ってた。雨がひどすぎて、対向車の泥ハネがすごい>< 北海道って車の流れ早いからね… 3回くらい頭に水をかぶってしんどかったよ。
お昼前くらいに阿寒湖に到着。阿寒湖はマリモくらいしか知らないんだけど、結構ホテルが多くて、ゆっくりするには良さそうな感じだった。なんとなく、軽井沢みたいなイメージ?
阿寒湖は遊覧船とかもあったみたいだけど、そのまま摩周湖方面を目指す。途中、休憩所みたいなところから阿寒湖(多分)がちらっと見えて綺麗だった。
しばらく走ってたら、開けたところにひまわり畑があったよ。
ひまわり畑の裏に、町営遊覧飛行場ターミナルとかいう建物があった。町営で飛行場作って遊覧飛行機?飛行船とかヘリなのかな?何にせよ、スケールが大きいな!
摩周湖到着。有料駐車場にとめて、展望台までトコトコ歩く。すぐだけど。カルデラ湖なのに、最大水深211.5mってすごい。透明度は19.0mらしい。Wikipediaによると、昔は41.6mを記録していたこともあったが1950年代から透明度が低下してるみたい。41.6mも下が見えるとか、考えただけで恐ろしいな… あと読んでみたら、これは法的には水たまりらしい。面白いね。
河川とのつながりがないことから、法律上、国土交通省が管轄する「湖」ではなく樹木も存在しないため農林水産省の管轄でもない。そのため摩周湖は国有財産として管理される不動産に大量に蓄積した水、つまり法的には水たまりとして認識される。 [wikipedia/摩周湖]
摩周湖の駐車場で、この駐車券は硫黄山と共通だからねー。っておじちゃんに言われたので、折角だから硫黄山にも行ってみようと思って、山道を下る。山道の途中はものすごい濃霧で、道も見難いし、周りの車も見づらくて怖い。濃霧の時は、灯火必須にしないと危ないね。ほとんどのバイクはライト切れないから大丈夫だけども。
山を下って、屈斜路湖方面に向かっていくと、硫黄山にそれる道があるので、硫黄山側へ。駐車場に入ると、もうすごい。霧もすごいけど、湯気がすごい発生してて、地面が黄色い。その辺りだけ植物も生えてないし。青森の恐山にちょっと似てるかも?って思った。
その辺の足元で水が沸騰してて、ぐつぐついってる。触ると当然熱い!
硫黄の辺りだけ植物が生えてなくて、逆側を見ると緑が広がってて、この辺りだけ異様な光景なのであった。
温泉卵売ってたので食べてみた。色はついてないのだなー、って思ってたら、通りかかったおばあちゃんも同じ事を思ったらしく、箱根の温泉卵は黒いのよねぇーみたいに話しかけてきた。ぐぐってみると、箱根の温泉は鉄分が含まれてるので、それで黒い色が付くみたいだね。黒い温泉卵は、1個食べると1年長生きするんだっけ?7年? 色はついてなくても、あつあつで体あったまって美味しかったよー。
硫黄山を後にして、屈斜路湖に到着。屈斜路湖は、水遊びしてる人がたくさんいたー。屈斜路湖って、温泉から強酸性の水が川を経由して流れこむので、湖全体が弱酸性で魚があんまいないらしい。
湖畔に、アイヌ民族の家が再現されてた。結構おしゃれ。アイヌ民俗資料館ってのも横にあって、時間あったら行ってみたかったなー。
その横に、アイヌ風の飲食店があったので入ってみる。鹿肉ジンギスカンってのがあったので、それを頂いた。鹿肉柔らかくて、美味しかったよー。臭みもないのね。
お腹いっぱいになったところで、美幌峠へ向かう。ここは、相当景色良いって噂だったので、是非いきたいなーと思ってた。今日は、ものすごい霧だけどね><
屈斜路湖がうっすらと見えるよ。ずっと霧がかかってたわけではなくて、たまに晴れたりもしてた。
逆側は、ずーっとなだらかな感じで、遠くの山まで草が生えてた。こっち側の景色は、なかなか独特で綺麗だったなぁ。
美幌峠のお土産屋さんでガラナ売ってたので買った。北海道出身の友達が、とりあえずガラナ飲んどけ。って言ってたので。ガラナ美味しいよね。このパッケージはどうかと思うけど。
ほんとは、釧路湿原も見たかったのだけど、雨がすごくてまた山のほうを通るのや嫌だったので、そのまま海の方に抜けてみた。地図見たら「網走」ってあって、知ってる地名!と思ってそっちを目指す。
北海道だとよく見る景色なんだけれども、草原の中に木が並んで生えてる。ってのが、すごく不思議な感じで面白かった。途中、メルヘンの丘って書いてあったので、止まってみた。このまま物語の中に入れそうな、不思議な景色だよね。
網走監獄って有名だけど、走ってたら博物館への標識が出てたので、面白そうだし行ってみることに。
入り口が本当に監獄っぽい。というか元々監獄だから当たり前だけど。お世話にならないように気を付けねば…
五右衛門風呂。冬は極寒だろうから、重宝したのかなー。入るまでと、出たあとが相当寒そう。
昔の看守が住んでいた家の再現。家族もここに住んでいたらしい。見えてるところで4世帯分って感じで、中はそんなに広くはなかった。
囚人が、監獄を離れて作業する時の寝る小屋の再現。中覗いてた人、みんな怖い怖い言ってたけど、確かに怖い。枕が1本の木になってて、端っこを叩いて全員起こしてたらしい。豚小屋の元ネタということらしい。
牧場の横とか走ってると、この麦ロールがたくさん置いてあって、なかなか面白い景色だったりする。結構大きくて、1mとか2mとかある。ビール麦を刈り取ってロール状に巻いたもの、とのことだ。ちなみに、これで300kgあるらしいのでびっくり。たまに、これをたくさん積んだトラックとかも見かけたなぁ。
農作業の様子。網走監獄ではかなりの種類の作物を作っていたそうで、生産量も多かったらしい(どれくらいだったか忘れてしまった…)
夜は、網走駅近くの古いホテルに泊まることにした。駅前にあんまり食べるとこなくて、少し歩いたところにあった回転寿司を食べたよ。東京でやってたら恐らくクレームの嵐になるだろww ってくらい出てくるのが遅くて、旅行に来たなー、って感じがした!きっと旅行者はそんな急がないし、誰もクレームなんて言わないだろうからね。肝心の味は普通だった。
帰ってきたら、ホテルのコインランドリーで洗濯した。コインランドリーとかすごく久しぶり。学生時代は、家の洗濯コインランドリーだった時代もあったけどね。しかし、コインランドリーにありがちな、洗濯機と乾燥機自体が匂う。みたいな状況で、洗ったけどイマイチ綺麗になった気がしなかったのが残念。まぁ、仕方ないのよ!そういうものだもの。
ホテルにはクーラー付いてなかったけど、雨のおかげで涼しいより寒いって感じだったから問題ない。こっち側は暑くなる日は少ないのかもね?だとしたらとても羨ましいよ。
昨日のチーかまに続いて、今日はチーちくを買った。
明日は晴れるといいな、と祈りながら0時頃には就寝。