海外移住で見落としがちな空気

FIRE や老後生活で、拠点を海外に移そうという人は割といるけれど、日本ではあまり気にしていなかった問題に遭遇することがあるかもしれません。生活コストとか料理とか分かりやすいところには目が行くけれど、それ以外は軽視しがちです。

空気の汚さ

その問題とは空気の汚さです。

例えば、リタイア後の拠点やデジタルノマドの居住地として人気が高いタイのチェンマイは、実は空気がかなり汚染されています。森林が焼かれている季節があって、この時期の PM2.5 はかなりひどいです。

Air quality index (AQI) という、空気がどれくらい汚れているかを表す指数があります。

  • 0-50: Excellent (かなり綺麗)
  • 51-100: Good (綺麗)
  • 101-150: Lightly Polluted (軽度の汚染)
  • 151-200: Moderately Polluted (中度の汚染)
  • 201-300: Heavily Polluted (重度の汚染)
  • 301-: Severely Polluted (深刻な汚染)

タイのチェンマイでいうと、1年の半分くらいは焼いている時期があって、その間は 200 以上になっていることが多いです。この時期は住むのも観光でもイマイチな時期です。

地図で見られるサイトもあります。 World’s Air Pollution: Real-time Air Quality Index

インドはやはり汚染ひどいですね…。ヨーロッパは環境に関して色々規制が出来たので、全体的に綺麗ですね。長期でも問題なさそうです。

何が問題か

PM2.5 (particulate matter 2.5) は、2.5micrometers以下の小さな粒子で、体内に入るとなかなか抜けず健康被害を発生させたりします。日本でも中国からの空気などで濃度が高まったりしてたまにニュースになってるやつです。

一度体内に入るとなかなか抜けないため、喘息や気管支炎の原因になることがあるようです。空気がきれいな国で生まれ育った人が居住地を移して、ほんの数年で喘息を患ったりというのが割とあるので見落とせません😥

PM2.5 で喘息になると、なかなか気軽に外出したりとかはしづらくなるようなのですが、喘息を発症してなくても気をつけないと体内にどんどん蓄積することには変わりないので、体調に変化が現れるまで気づきにくい問題といえそうです。

水や食べ物は問題があれば気付きやすいし気をつけることも容易ですが、空気は時間をかけて問題が顕在化してくるのです。

対策はあるか

僕も今対策を探していますが、そもそも空気が汚染されている場所には長期滞在しないというのがベストな選択肢になりそうです。そういうエリアでは、比較的空気がきれいな時期のみ滞在し、空気が汚い時期は別のエリアで生活するという手もありそうです。

居住する場合は、PM2.5対応の空気清浄機を部屋に設置することで大気汚染の影響を軽減する事ができそうです。

定期的な健康診断で肺活量を計る検査があるけれど、もしかしたらそういうところで事前に問題が出ていることに気づけるのかもしれません。今度健康診断で聞ける機会があったら聞いてみようと思います。


移住先の選択時には空気にも気をつけてください😷