FIRE (Financial Independence, Retire Early) 本のまとめ

FIRE とは、”Financial Independence, Retire Early” のことで、経済的自立による早期リタイアを指した言葉である。

この単語を知らなかったのだが、30歳前後でほぼリタイアしてるぽい人には結構会ったことがある。会った中では、シリコンバレーで働いていたという人が多い。単純に、自分がエンジニアなので話が盛り上がりやすいというバイアスがかかってるだけかもしれないが。

なんとなく読んでみたところ、生活費をいかにポートフォリオから切り崩すか、という方法が参考になったのでまとめてみた。

この本のポイント

  • 早期リタイアに必要な資産は、1年分の生活費の25倍
  • 資産の構築は節約と現代ポートフォリオ理論とドルコスト平均法
  • 資産からキャッシュを使う際の戦略が大事(この本で良かった点)

早期リタイアに必要な資産は、1年分の生活費の25倍

簡単に言えば、資産を4%の利回りで運用して資産の4%の生活費で暮せば、永遠に試算を減らさずに暮らせますね。という話だ。4% は市場から得られる現実的なリターンから税金を引いた数字とのことだ。

  • 1年の生活費が500万円なら、1億2,500万円の資産
  • 1年の生活費が200万円なら、5,000万円の資産

でそれぞれ早期リタイアが可能となる計算だ。必要な生活費が少なければ少ないほど、資産も少なくていい。といってもかなり必要だけど🤯

この本でも触れられているが、アメリカ、カナダのクレジットカードシステムちょっとバグってて、上手くクレジットカード作ると特典で相当お金がもらえるみたいだ。日本でもクレジットカード作ると1,2万円とかもらえたりするけど、アメリカだとレベルが違うっぽい。60ヶ国くらい旅行したというアメリカの税理士に会ったけど、クレジットカードを作りまくって特典で飛行機に乗ってて、ほとんど自分のお金でチケット買ったことないと言ってた。この話聞いて、日本で「お得なクレジットカード」を探すのに時間使うのは止めようって決めた😇

資産の構築は節約と現代ポートフォリオ理論とドルコスト平均法

資産の構築についてはよく言われていることと大体同じなので、読み飛ばしても良いと思う。この著者は、とにかく節約が一番大事と言ってる

投資方法については Wikipedia へのリンクだけ貼っときます。

色々な意見があるけど、資産運用の素人である僕らのような人たちにとっては、今回のコロナショックのような大暴落でもダメージを抑え、感情に振り回されずに買い続けられるこの組み合わせはベストな方針のうちの1つだと思う🙂

一般的には、過去の数字を見る限り、株で15年間運用すればどんなに悪い状況でもプラスになっているということだが、それより短い10年程度で早期リタイアを考えるならば、最初から債券が多めのポートフォリオになるんじゃないかなと言う気がする。

資産からキャッシュを使う際の戦略が大事(この本で良かった点)

一般に言われている、買う時は定量で売るときは定率、というのと大きくは変わらない。たくさんの人を調査した結果、 FIRE に成功するか否かは、最初の5年間を乗り切るかにかかっているそうだ。よって、その期間に大暴落が訪れても耐えられる準備をしておくことがとても大事だ。

  • ポートフォリオから生み出される利回り(キャピタルゲインとインカムゲイン両方)を毎年生活費用の現金に変換するのを基本とする
  • 値下がりしている時はポートフォリオを切り崩さず、「予備資金」から生活費を捻出する
  • 「予備資金」は、5年分の生活費分くらい確保する

予備資金の確保は、ポートフォリオ元本の毀損を防ぐための戦略だ。

なぜ5年かというと、最近の大暴落も大体2年以内には回復しているので、5年分値下がりしているポートフォリオを売らずに耐えられればほぼOKという理由だ。

5年分の生活費 = 資産の20% を全部キャッシュで持つわけではなく、下記の計算で得られる金額を持てば良い。

予備キャッシュ= (年間支出 - 年間余剰利益) x 5年

というのがこの本に書かれていたが、これは前提と矛盾する気もした🤔

前提として、生活費が資産の4%なので、毎年ポートフォリオから得られるリターンをキャッシュに回していた場合、年間余剰利益は0なはずだ。

つまり、この計算式の辻褄が合うためには、下記のいずれかが必要条件となる。

  • 資産 x 0.04 > 年間生活費 である
  • 利回りが 5% より大きい

1つ目は、元々多めの資産を持つ以外にも、資産価値が上がる(運による)か、生活費を下げる(コントロール可能)で事後的に達成することも可能だと思う。

著者はカナダの銀行で考えていて、書籍内では利息が2,3%で計算していたが、日本の銀行預金では無理そうだ。

日本で考えるなら、外貨建MMFを使うと良いかもしれない。流動性が高くボラリティリティが低い(ほぼ為替変動のみ)からだ。利回りはしばらく2%弱くらいだったが、現在はコロナショックで0%近くになってしまったので、今だと微妙かもしれない🤐

生活費を減らすのは、単純に物価の安い国で過ごす時間を増やせば達成できる。とも書かれている。これは僕自身でも知見が貯まってきたので、また別の時にまとめてみたい。

この本の内容ではないのだが、ドルコスト平均法で長期にインデックス投資をしていた人が、切り崩すフェーズに入った時にストレス無く上手く切り崩すことが本当に出来るのか?という観点もあるようだ。

これを解決する案が、高配当の株orETFへの投資だ。資産形成という意味では税金を先に払う分不利と言われているが、切り崩す場面でストレスなく生活費を得られるという面では大きなメリットがある。

単純に、これまでコツコツと積み立ててきた人が、いきなり「売る」行為が機械的に出来るのか?ということと、「今売ると不利なのでは?」と考えてしまいストレスになるからだ。

切り崩す頃を考えると一理あるかもと思った🤔

計算機を作った

後日、簡単に金額や年齢が計算できるツールを作って公開しました。良かった使ってみて下さい。

FIRE Calculator を作った【経済的自立と早期リタイアの計算機】
FIRE (経済的自立と早期リタイア) に必要なお金や年数を簡単に計算できるツールを作りました。 生活費を下げることがいかに大事か分かりますね。

まとめ

個人的には早期リタイアしたいという気持ちは今のところ全くないけれど、 Financial Independence が手に入るに越したことはないなと思う。同じように思う人は多いのではないだろうか🙂


(Kindle でも読めます)

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