FIRE で貯蓄率が重要と言われるが

FIRE のためには貯蓄率が重要と言われています。収入の絶対値に関わらず、貯蓄率が高ければ早期に FIRE 出来ます。

FIRE についてご存じでない方は下記の記事でコンセプトが理解できます🙂

FIRE (Financial Independence, Retire Early) 本のまとめ
FIRE (Financial Independence, Retire Early) の本に書かれていた、資産をどう切り崩していくかの方法が参考になったのでまとめました。

前提

トリニティースタディーの4%ルール によって、年間総支出額の 25倍の資産が FIRE 達成の基準値として言われています。

FIRE までに必要な年数

この数字を使い、資産運用益を5%とすると、

貯蓄率 FIREに必要な年数
10% 51年
20% 36年
40% 21年
60% 12年
80% 5年

となります。貯蓄率が高いと年数がかなり短くなることが分かります。

これは、収入が同じだとした場合、貯蓄率が高いほど生活費が低いということなので、FIREに必要な資産額の絶対値が下がるためです。

FIRE 時の資産額

貯蓄率に言及されがちですが、それぞれのパターンで資産額も大きく異なります。

計算を簡単にするため年収1000万円とすると、

貯蓄率 生活費 FIRE達成時の資産額
10% 900万円 2.25億円
20% 800万円 2億円
40% 600万円 1.2億円
60% 400万円 1億円
80% 200万円 5000万円

となります。

実際の貯蓄率を計算することは難しい

貯蓄率が重要なことは直感的には理解できます。しかし、貯蓄率を上げることを目的に生活費を下げた場合、手段と目的を取り違えていることになり、実際の貯蓄率にはなっていないことになります。

先ほどの例で貯蓄率を 60% から 80% に引き上げようとして生活費を 400万円 -> 200万円に落として FIRE 到達年数を短縮することは可能です。ただし、これは当然 FIRE 後も同じ生活費のまま生活することを前提としています。

極端に切り詰めた生活をすることで貯蓄率を上げることは出来るかもしれないですが、その生活を続けるために FIRE を目指すのか、なかなか判断が難しいところです。

切り詰めていなかったとしても同様です。現在の生活費の25倍の資産があったとしても、FIRE 後に同じ生活をずっと続けるとは限らないからです。

総支出額を計算するしかない

個人的には、自由の中で最も重要なことの一つが「主体的な選択が可能であること」です。仮に FIRE するとした場合、将来自分が選択する可能性がある生活のうち、最大コストを生活費として計算を行うことになるでしょう。

生活コストは工夫すれば下げることは可能で、仮に生活コストが高い場所で過ごしたい場合でも、1年のうち3ヶ月はその場所で過ごし、残り9ヶ月は生活コストが低い場所で過ごすなどは可能です。

ただし、割と低めの生活コストを基準値とした場合、飛行機代等の移動費が相対的に割高になりコスト内に占める割合が上がります。同様に、一時的な出費のコストが相対的に割高になるため予想難易度が上がります。

この辺りをふまえて1年間の総支出額の見積をした上で、どのようにするか考えるのが良いのではないかなと思っています🙃

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FIRE Calculator【経済的自立と早期リタイアの計算機】

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FIRE (経済的自立と早期リタイア) に必要なお金や年数を簡単に計算できるツールを作りました。 生活費を下げることがいかに大事か分かりますね。