Planet of the Humans を観た【マレーシアの話に脱線した】

GW くらいにマイケル・ムーアさんの Planet of the Humans を YouTube で観た。今は第三者からの著作権侵害の申し立て?か何かで観られなくなってしまったようだが🌏

攻殻機動隊 SAC_2045 を見た で、SAC_2045 に出てきた “Sustainable war” という単語からサステイナブルつながりで、Planet of the Humans が頭から離れなくなったので、勢いで書いたら、ほとんどがマレーシアの話になってしまった🇲🇾

Planet of the Humans で話されている内容

この動画は現在は観られないのだけど、再生可能エネルギーの嘘を暴くマイケル・ムーア最新作の衝撃 でざっくり内容を把握できる。

本編は割と政治色強いが、簡単にまとめてしまうと「それ、環境に良いと言われているけど本当は良くないのでは?」という問題提起。(動画の趣旨では暴露なのかもしれないが、どこまでが検証結果を元に述べられているのかまでは分からなかったので、個人的にはなるほどーというくらいの感想🙄)

  • ソーラーパネル
  • 風力発電
  • バイオ燃料

具体的には、このあたり。

ハイブリッドカーを作るためには通常の車よりも多くの資源を使う、などは昔から言われていたことだし、新しいエネルギーを生み出すための資源的な意味でのイニシャルコストとランニングコストを見ると、結構イニシャルコストが高そうな印象はある🏭

動画で面白かったというか、僕がソーラーパネルをどうやって作っているのか知らなかっただけなのだが、ソーラーパネルを作るにはセメント、ガラス、鉄などが大量に必要で、ゴミもたくさん発生するいうことだ。つまり、ソーラーパネルを作るためには、環境破壊をしていると言われている企業の製品を多く使わなければならないというのだ🌚

ストロー問題

環境保護への取り組みで、いつも疑問に思うことがある。

プラスチックのストローはダメだが紙のストローなら良いという風潮だ。

もちろん、プラスチックゴミはいつまで経っても自然に返らず、動物が食べたり生態系を破壊されてしまう、というのは分かる。しかし、紙を作るのに行われる伐採を考えると腑に落ちない。

日本は地震が多く木造建築が多いので、木材の消費量は結構多そうだ。花粉症も、杉や檜の植林によるものという説があるけれど、植林の元はといえば伐採のしすぎと聞いたこともあるし🌲

木材消費量
(環境白書(環境省) より引用)

これは30年以上前のものだが、日本は木材を多く消費していたようである。これに関連する話を以前聞いたことがある。

国連で生態系の調査をしているマレーシア人の友人から聞いたのだが、マレーシアの原生林はほぼ失われていて、現在の森林はほぼ人工的に作られたものらしい。広大なパームツリーを見て関心していたら、こんな人工的に作られた木々のどこが面白いの?と言われてしまった。当時伐採された木の多くは、当時経済成長していた日本へ渡っていったそうだ。

現在もマレーシアでは伐採が過剰に行われている、と国際社会からの批判が多いそうだが、実際のところこれは政治的な問題が大きい。マレーシアがイギリスから独立したとき(当時はマラヤという名前だった)、イギリスを交えて様々な条件が定められた。マレーシアは西側の半島と東側の島に二分されているが、元々は別の国で、行ってみると驚くが今でも別の国のようである。言葉もだいぶ違うようだし、生活水準も結構な開きがある。

独立時に何が定められたかというと、国としての政府は西側に置くが、東側の各州も独立前のような自治権を持つということ。つまり、政府は東側を思い通りにコントロールすることは出来ないということだ。

伐採はどこで行われているのか?東側の島だ。島側は自然が豊か、というより都市がない。国際空港があるコタキナバルですらとても小さな町というレベルだ。林業は多くの人の主たる収入源となる。

このように、政府が国際社会から森林破壊をやめろと言われても、政府が東側での伐採を止めさせることは出来ないのだ。経済的に見ても止めることは難しそうだ。

この”経済的に”というのは解決が難しい(もしくはとても簡単な)問題だ。 Planet of the Humans に戻って、クリーンなエネルギー云々は世界レベルで重要な課題といえるかもしれないが、例えば普段から電気もほとんど使わないし車にも乗らない山奥で林業している人に対して、木を切らないで下さいというのはどういう意味を持つのだろうか?

言う側の人たちは、20年前には同じようなことをしていたかもしれないし、その人たちが経済成長をしなかったら、そもそも林業している人たちはそんなにたくさん木を切らずに生活出来ていたかもしれない。

つまり、両者の立場や状況が違いすぎて、2個の選択肢から選べば済むような簡単な問題ではないのだ。しかし、もし木を切るなと主張する側の人たちが、木を切っている人たちが木を切らなくても生活出来るようにしてあげられたなら?その人たちを別の仕事で雇用したり、そもそも直接的な生活の支援をしたり等だ。割と現実的かも?という気もするが、身銭を切ってまでまで状況を変えたい人がどれくらいいるのかは分からない。

話を戻すと、紙のストローならOKという風潮はちょっと変なのでは?ということだった。その友達は、ストロー全般を拒否している。こうするべきでは?ただ、コロナによってストローが便利な道具から安全な道具へと変わってしまった。色々な考え方をアップデートする必要がありそうだ。

ついでなので、マレーシアについて少し話してみる。

マレーシアってどんなところ?

マレーシアに行ったことはありますか?
個人的に、大好きな国の一つです。

マレーシアってどこだっけ?という人も、インターネットでこの建物を見たことある人は多いのではないでしょうか?これはマレーシアの首都クアラルンプール(KLと略される)にあるペトロナスツインタワーです。

Kuala Lumpur, Malaysia. Petronas Towers twin skyscrapers[/caption]

多様性の国

先ほどの環境に関連した話だと、マレーシアでは生物・植物の種類が世界最多!なのだ。地理的に分断されている影響もあると思うけど、最も生態系が複雑な国なのだ。

人を見ても、マレーシアは多様性に飛んでいる。

60%のマレー人、20%のチャイニーズ、10%のインド人がマレーシア人としてまざって暮らしている(その他が10%程度)。ルーツは異なるが、みんな同じ国民として暮らしていて、文化がごちゃ混ぜな感じ。国としてはイスラム教でラマダンもあるが、40%の非ムスリムな人たちはラマダンの時期は仕事も進まずのんびりしてる。もともとかなりのんびりした国だが。

チャイニーズも、マンダリン、広東語、客家語を話す人が地域ごとに分かれていて、インド人もルーツが様々で、レストランもまとめて「中華料理」「インド料理」とは括れない。個人的にはインド料理が大好きなので、マレーシアは結構長いこと滞在してたことがある。

もちろん、問題が全く無いなんていうことは何事でもありえず、マレーシアにもありそうだ。どの立場の人が話すかでも見る側面が変わるので何とも言えないのだが、色々話を聞いているうちに 言ってはいけない 残酷すぎる真実 (新潮新書) で触れられている不愉快な現実というのが割とありそうだなと思った。

この本の真実について述べるつもりはないが、IQが人間によって定義されたある一面のみを数値化しただけのものであり、数値である以上全員が異なるべきものなので、もちろん集団による差が発生してしまう。この本では華僑が世界各地に”チャイナタウン”を作れた理由としても挙げられていたが、チャイニーズのIQ は平均的に高い傾向にあるので、マレーシア内の学生を集団として見ると、成績分布が人口分布と一致しないことになってしまう。

おそらく、元々はこのようなことが原因になったのだと思うが、こうなると入るのが難しい学校や成績上位者にチャイニーズの割合が高くなってしまい”不公平”なので、点数や人数を調整して、人口分布と同じくらいになるようにしよう、という感じの運営がされたようだ。

この結果何が起きるかというと、チャイニーズはいい学歴を手に入れたければ、より必死に勉強しなければならなくなった。学生の間は調整により平等な状態が続くが、社会に出ると調整がなくなり、資本主義の結果としてチャイニーズは平均すると圧倒的な高収入になってしまうという現象が起きてしまった。これが良いことなのか悪いことなのかは分からないが、ビジネス系ではチャイニーズの影響が大きく、官公系ではマレー人の影響が大きくなったようだ(マレーシアで公務員は人口の15%くらいいるらしい🙄)。なので社会では特に問題にはなっていないようだ。

完全な主観だが、宗教的にも競争という尺度で見るのが合わない国だ。気候も良いし、平均的な収入に比べて生活費がやすいので、のんびり暮らしても幸せに暮らせると思う。文化的にも家族親戚との関わりが強い国なので、幸せを感じやすそうに見える。これはあくまで第三者の勝手な感想だが。

ちなみに、先ほど書いた 言ってはいけない 残酷すぎる真実 (新潮新書) で一番なるほど、と思ったのは日本ではなぜ華僑が大成功しなかったのかの理由についてです。正しいかを判断するのは読者に委ねられていますが、僕は腑に落ちました。

暮らすにはとても良い場所

この「平均的な州に比べて生活費が安い」というのは、かなり良いことだと思う。生活費が安いといっても、マレーシアに滞在した事がある人なら分かると思うが、生活費が安い割にクオリティは高いことに気づく。東京の方が”給料”は高いのだが、家賃の差がそれを上回り、平均的な東京人と平均的なKL人を比べると、後者のほうが”裕福”な暮らしに見えると思う。一人暮らしであれば、3,4万円でもジムプール付きのコンドミニアムに住めるのだ。ちなみにジムやプールはあんまり使ってる人がいない印象。何事も、当たり前な状況では価値が感じられないものなのかも。

恐らく一生住宅を購入することはないと思うので、あまり調べていないが、おぼろげな記憶では購入価格に比べ賃貸価格が割安に見えた。賃貸価格x20年分<購入価格 とかの場所が多かったイメージ。銀行の金利が3,4%だったはずなので、この状況下では賃貸を選択しない理由が見当たらない。とはいえ、もし不動産を買うなら候補として真っ先にこの都市を挙げると思う。

こまかい住宅事情はどうでもいいのだが、そこまで生活費がかからないので、いざ誰かが困ったら助けてあげればいいじゃん、と気楽に考えられるようだ。あいつ仕事なくなったからしばらくは食わせてやるか、みたいな感じで。

色々あるはあるようだが、どの人種の人とも話してみた限り、総じて満足してるということ。ついでにマレーシアに住んでる日本人はマレーシアが大好きな人がやたら多い、という情報を付け加えておく。住民の満足度が高い国だってことです。

余談だが、KLにはGacktさんが住んでいるらしい。色々な場所を旅して色々な国の人に会ったのだが、日本人で一番有名なのは安倍首相かGacktさん何じゃないかってほど、”Gackt” っていう名前をよく聞く。僕も MALICE MIZER 大好きだったので好きなのだけど、そのバイアスを差し引いても話題に出す人が多い印象。知ってるだけでなく、こっちから何も触れていないのにその名前を振ってくることがすごい。どこで知るんだろう?

住むと、公共交通機関が貧弱なので基本的に Grab (Uberと同じと思えばOK) で移動することになるので、歩くことが極端に少なくて済む。結構良い感じのカフェがたくさんあって大体ガラガラなので、仕事する場所には困らない。コワーキングスペースも割とある、やはり大体ガラガラ。使う側としてはありがたいけど、いきなり潰れたり、いきなり新しいお店が出来てたりする。そんなもんか、と思える人であればオッケーです。

あとクアラルンプール国際空港はエアアジアの飛行機でアジアの主要都市どこでも1本で行けるため、クアラルンプールに住んでる旅行好きの人は毎週のように国外旅行してる人もいるみたい。毎週とは言わずとも、安いので行きたい時にすぐ行けるのは大きなメリット。

旅行で行くなら

ここまでの話を読んで、マレーシアに興味を持った人がいたら、ぜひ行ってみて!と言いたいところなのだが、観光目的でKLへ飛んでも実はあまり行くところがない😅 とはいえ、東京とクアラルンプール間のフライトが8時間くらいなので、行くなら3泊くらいはしたいところ。

人口を考えるとショッピングモールが多すぎなのだが、ペトロナスツインタワー以外は、普通のショッピングモールという感じ。チャイナタウンは日本人が想像する”中華街”的なのとはだいぶ違うので、期待せずに行ってみたら楽しいかも?ブキビンタンは楽しいと思うけど完全に観光地なので、割と高い。

イスラム教の国なのでお酒が相対的に高いということを知らずにいくと、物価を高いと感じてしまうかもしれない。ランカウイ島という場所があって、そこはアルコールがタックスフリーなのでお酒は安い、が観光地なので食べ物は高めでトントン。そもそもお酒を楽しみたいならマレーシアではない国に行くべきだ。

ドリアンは食わず嫌いせずに食べてみると美味しいと感じる人も多いと思う。でも、お酒と一緒に食べないように注意☠️ 現地の人はそれやると死ぬとか言ってる人もいるくらいだけど、実際はひどい二日酔いのような状態になるらしい。

マレーシアの島に詳しい人に聞いたところ、半島の東側にある島が全体的に綺麗らしいけど、アクセスが悪すぎて日本から3泊くらいだと難しそう。ペナン島もランカウイに似てる。東側の島部(コタキナバルへ飛んでサバー方面へ行く)は、自然が豊かすぎてとても良いところなのだけど、かなり低いけれども狂犬病のリスクがあるのと海賊が未だにいるらしいので、人にはオススメしづらい。狂犬病のワクチンって何回も摂取しないといけないし5万円くらいかかる割に、2年くらいしか有効じゃないんだよね。

一つ選ぶ、となったらやはりクアラルンプールをオススメしたい。都市を訪れる、って雰囲気を楽しむことに最も価値があると思うので、有名そうな場所をぶらぶらしてみるのが良いかも。注意するに越したことはないけど、フレンドリーに近づいてきて騙してくるような人には会ったことないから、話す機会があったら警戒せずに話して大丈夫だと思う。

マレーシアは5つ星ホテルが世界で最も安い都市と言われている。リッツ・カールトンに1.5万円くらいで泊まれるからね。お値段相応とも言われているけど😶

MM2H というロングステイビザ

Malaysia My Second Home という名前の10年ビザがある。要件はロングステイビザにしてはそこまで厳しくない。元々、シルバーヘアービザみたいな名前だった頃は誰も取得しなかったけど、セカンドホームビザという名前にしてから人気が出てきたらしい。これはひどい😐

要件は、約月26万の定期収入と、約800万円をマレーシア国内の銀行に預金すること(マレーシア国内で限られた用途に使う以外は引き出せない)、程度でかなり緩い。このビザは滞在義務が無いのも良い点だ。

他に、マレーシアでは週によって異なるが、外国人が買える住宅の最安値が2600万円もしくは5200万円と高額に設定されているのだが、MM2Hビザを取ることでそれが1300万円まで引き下げられるのが大きい。MM2Hビザを取ると現地の銀行口座も作れて(マレーシアは非居住者の口座開設は不可)、住宅ローンも組めるらしい。僕は住宅購入に全く興味がないので詳しくは調べてないが、1300万円なら割といい家が買える気がする。

マレーシアは、非居住者が何回も出入国してると入国拒否される、みたいな噂があるけれど、多い時で1年に8回くらい入国したけど特に何か聞かれることすらなかったので、明確な制限はなさそう。この理由もあって、MM2Hあえて取らなくてもいいかな?と思った。

入国審査って割と担当者の気分なようで、データが厳密に管理されているわけではないようだ。というのも、入国を拒否された時に拒否記録を作って拒否する場合と、拒否記録を作らずに第三国への乗り継ぎ扱いにして入国させないパターンがあるからだ。レコードがつかないと、同じ日で時間を変えたら入国できることもある。詳しい仕組みは知らないのだが、犯罪履歴とか明確なNG理由がない場合は、運が悪かっただけということがありえるようだ。(これはマレーシアの話ではないです)

まとめ

80%くらいマレーシアの良さについて語ってしまいましたが、マレーシア🇲🇾と環境問題🌴に少しでも興味を持ってくれた人がいたら嬉しいです。

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