日本出国後でも加入出来る旅行保険

追記 2021年1月現在、日本出国後でも加入できる旅行保険は、賠償責任の金額が低くても問題ないという場合に限り、東京海上日動で契約する方が安価で良さそうです。下記の記事も参照してみて下さい。

日本出国後でも加入出来る旅行保険に入ってみた

海外旅行保険はクレジットカード付帯の保険を使っているけれど、多くは日本出国後3ヶ月までしか補償されない。利用付帯のクレジットカードを出国後に交通機関に対して使うことで期間の延長が出来たりもするけれど、今は飛行機が飛んでいないため使えない。

海外旅行保険は日本出国前でないと加入できないものが大半なのだが、出国後でも加入できるものがあり、今回契約してみた。

日本人でも入れるものを調べると、下記2つがメジャーなようだ。

World Nomads は COVID-19 で新規加入を受け付けていなかったので、 Assets Assurances の方に申し込んでみた。

(World Nomads は価格表で 3ヶ月 USD 400~ だったので、いずれにしても Assets Assurances を申し込んでたと思う)

Assets Assurances

費用と補償内容

入院費と外科手術費は免責なしの 100% で、年間最大 150,000€ とのことだ。クレジットカードの保険だと入院等の補償はせいぜい500万円なので、それの3倍くらいという感じなので良さそうだ。

行き先を世界全体にすると、3ヶ月で 177€ だった。

サイトに記載がないので本当に必要なのか不明だが、出国後に加入する場合は30%の手数料がかかるという案内が来て支払った。(本家とは別の決済サービスが使われていてかなり怪しいが😅)

両方ともクレジットカードで決済可能で、トータル 230.1€ の支払いとなった。

手続き時の注意点等

出国後加入の場合、すぐに病院にかかる状態ではないことなどの誓約書を書く必要があるのだが、これに直筆サインが必要となる。(電子署名ではなく、手書きのサイン)

ベストなのは、書類を印刷してサインし、それをスキャンもしくは写真撮影して送る方法。プリンターがなければ、何らかの方法でPDFに署名して送れば良いらしい。

手元にプリンターがなかったので、手書きのサインを写真撮影して背景透過にしてPDFに重ねることにした。

少し調べたら Adobe Sign というのがまさにそれをしてくれるということが分かり、試しに使ってみた。白い紙にサインして写真としてアップロードすると、サイン部分のみを自動判定して署名画像を作ってくれる。

PDFをアップロードして署名画像を簡単に重ねられるようになっていて、割と便利そうなツールだった。他にも、複数人に順番指定で署名を依頼したり、スマホアプリ上で指で署名したり、なども出来るようだ。

月額 980円だが、2週間は無料で使える。

いつも思うのだけど、手書きの署名や印影の画像などいくらでも複製が可能なので、それでサインの代わりになるというのが腑に落ちない。クレジットカードのサインをタブレット上で行う機械はかなり一般的だ。

不利な条件のデジタルの契約書に、どこか別の場所で書いたサインの写真を加工されて貼られたらどうなるのだろうか?とか思ってしまう。連帯保証人くらいの話になれば印鑑証明とかが必要になるが、もうすこしライトなものではデジタルで済ませるものもありそうだし。

民間同士でもマイナンバーカード等で電子署名するのが普通という社会に早く移行すると良いのだけれど。しかし、国をまたいだ時に社会的な人格と電子署名の結びつけの信頼性をどう担保するかはなかなか難しそうだ。政府が発行した電子署名だとしても、世界には信頼してよいか分からない政府もあるのだし。

余談だが、コンピューターに不慣れなお年寄りが使えないから無理だ、というのは実際はそうでもないようで、エストニアでは(導入前の予想に反して)お年寄りでも普通に使えているということだ。苦労されている方ももちろんいらっしゃるとは思うが。

今では全員が役所の窓口に足を運ぶ必要があって、分からない人はどっちにしても窓口に行って聞くわけなのだから、システムコストを払ってもメリットはありそうな気がする。レジ袋を節約するのも大事かもしれないが、紙の節約も大事だと思う。

(電子署名について別で書いた)

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